東京ゲームショウ2014とは?
ゲーム・コンピュータエンターテイメントにおけるアジア最大級の総合展示会
「東京ゲームショウ2014」が、2014年9月18日~21日の4日間、千葉県の幕張メッセで行われました。今年の来場者数は、総勢251,832人。言わずと知れた、アジア最大級のゲーム・コンピュータエンターテイメントにおける総合展示会です。
「GAMEは変わる、遊びを変える」というキャッチフレーズからも分かるように「ゲーム業界のイノベーションが遊びの文化を変える」という強い意気込みを感じさせており、国内大手企業だけでなく、海外・ベンチャーなどたくさんの企業がそれぞれの魅力を出し尽くす展示会となりました。
平日開催の9/18(木)・9/19(金)は「ビジネスデイ」とされており、主に業界者向け。祝日開催の9/20(土)・9/21(日)は「一般公開日」となり、よりたくさんの来場者が訪れます。会場へ向かう途中から、大きなイラストが描かれた看板やプロモーション動画の流れる巨大モニターが目に入り、歩くにつれて期待が高まります。そして会場内ではイラスト、ゲーム体験だけでなくコスプレなど、ゲームの世界観やコンセプトを体験できる独創的なブース演出が数多く見られ、国内外のゲーム業界の動向を把握したい方にとって、貴重な情報源になっています。


バラエティに富んだイベントステージ


東京ゲームショウのイベントステージでは、開催日ごとに様々なイベントが行われています。私達が見てきましたのは「センスオブワンダーナイト」というゲーム開発者にスポットを当てたプレゼンテーションイベント。触れた瞬間に自分の世界が変わるような感覚(センスオブワンダー)を引き起こすアイディアがこの場にあります。
また、「日本ゲーム大賞2014」では、昨年度に発売された作品の中から優れた作品を表彰する「年間作品部門」、応募作品の中から選ぶ「アマチュア部門」、当日会場で展示された作品の中から来場者投票で選ぶ「フューチャー部門」の3つの部門があります。どの企業のどの作品が受賞するのか要チェックです。
年間作品部門では昨年発売されたゲームの中から、最もヒットした『モンスターハンター4』と『妖怪ウォッチ』の2作品が大賞に選ばれました。またアマチュア部門では、「FRAMING」(制作者:OneBIT・学校:HAL大阪)が大賞を受賞。そして気になる「フューチャー部門」では、以下の12作品に贈られました。
フューチャー部門受賞作品
- 英雄伝説 閃の軌跡II(日本ファルコム株式会社)
- The Order: 1886 (株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- キングダム ハーツ HD2.5リミックス(株式会社スクウェア・エニックス)
- GOD EATER 2 RAGE BURST(株式会社バンダイナムコゲームス)
- サイコブレイク(ベセスダ・ソフトワークス)
- テイルズ オブ ゼスティリア(株式会社バンダイナムコゲームス)
- ファンタシースター ノヴァ(株式会社セガ)
- Bloodborne(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- メタルギア ソリッド V ファントムペイン(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
- モンスターハンター4G(株式会社カプコン)
- 龍が如く0 誓いの場所(株式会社セガ)
- Oculus Rift(Oculus VR)
海外ゲームやインディーゲームも多数展示

国内大手のゲームメーカーだけでなく、海外からも多くの出展者が集まるのが東京ゲームショウの魅力でもあります。海外パビリオンと称されたスペースでは、アジアを中心に各国から目新しい作品が集まり、海外のゲーム動向もチェックできます。
また、インディーゲームコーナーでは、若手クリエイター達が渾身の作品を展示しています。来場者が彼らのゲームをプレイし、その魅力を存分に体感できる場となっています。未来のコンピューターエンタテイメントにイノベーションを起こせる未発掘作品を見に来てみてはいかがでしょうか?
出展者インタビュー
スマホゲームのプレイ動画共有サービス「OPEN REC」– 株式会社 CyberZ 様 –


自分のプレイを動画にすることで、多くの仲間と共有できる新しいコミュニティアプリが登場。株式会社サイバーエージェントの子会社である株式会社CyberZから、スマホゲームに特化したプレイ動画の共有サービス「OPEN REC(オープンレック)」を展示しています。
これまでは海外のサービスを利用する方や、面倒で断念する方も多かったと思います。これからはOPENRECのアプリを導入すれば、簡単にゲームの攻略法やおもしろシーンを投稿して、たくさんの仲間とコミュニケーションが取れます。投稿には「コメント」や「いいね」もできるので投稿しない方でも楽しめること間違いなし!
OPENRECは、これまで多くのユーザーの方が求めていたことを簡単に実現させることが出来るサービスです。たくさんのゲーム会社から注目され、初めての出展ながらも反響が大きいそうです。今後のダウンロード数の伸びに期待大!
超高額出資を受けたインディーゲーム「AirshipQ」– 株式会社 ミラクルポジティブ 様 –


若手クリエイターが独自のゲームを作って出展するインディーゲームコーナーの一角に大きな人だかりを発見。7000万円以上にものぼる開発資金を集めた株式会社ミラクルポジティブの「AirshipQ」が展示されています。
「マインクラフト」「テラリア」など、有名なサンドボックス型ゲームの影響を受けながらも、シンプルな操作性と面白いストーリー展開で小さなお子様でも遊べる仕様になっています。
「自分たちが本当に面白いと思うものを作りたい」。プロデューサーである加藤氏のそんな想いから、それぞれゲーム開発に精通したメンバーを集め、10人程で作り上げた自信作。多くのメディアから取材に追われる中「こんなにたくさんの方に取り上げて頂いてほんとうに嬉しい限りです」と、出展のPR効果はかなり大きいようでした。
大型ブースにて、注目の4作品を一斉PR!– 株式会社バンダイナムコゲームス 様 –


入り口前にはガンダム、奥にはドラゴンボールと、人気キャラクターの巨大オブジェがたくさん飾られている、株式会社バンダイナムコゲームスの展示ブース。
版権作品からオリジナル作品まで幅広いゲームを取り扱っており、今回の出展では人気の4作品「ガンダムブレイカー2」「テイルズオブゼスティリア」「GOD EATER 2 RAGE BURST」「ドラゴンボールゼノバース」を主力としてPR。東京ゲームショウで初出となるプロモーション映像なども多数用意されており、見応えも十分。映像を見てプレイするだけでなく「ゲームの世界感を体全体で感じてもらえるように」と、強いこだわりによって構成されたブースとなっています。
来場者の方々へも意気込みが伝わっているようで、常に満員状態。大手ゲーム会社としての存在感をしっかりと感じさせてくれました。
来場者インタビュー

アンジャニ・イングラディさん
ゲームを愛する人達が本気で色の濃いものを作っている
昨年からグラフィックデザイナーとして日本のゲーム会社に採用していただいたので、今日は勉強のために来ました。インドネシアにいる時からずっと東京ゲームショウに行きたいと思っていて、念願が叶ってとても嬉しいです。インディーゲームのコーナーは、ゲームを愛する人達が本気で色の濃いものを作っている印象があり、とても刺激を受けました。

Y・R さん
東京ゲームショウは情報収集の場としては一番
普段からグラフィック制作の進行管理などをしていまして、情報収集はもちろんですが、弊社で何か力になれることがないかなぁとも思って、半分は営業も兼ねて見ていました。東京ゲームショウはスマホーゲームから大型機まで全部揃っているので、情報収集の場としては一番いいと思ってます。SONYのブースは、ハイエンドからインディーズまで幅広く取り扱われており、これまでの変化の過程も垣間見ることができましたので、一番印象に残っています。

Y・M さん
直に音や視覚で体感できるとコンセプトや世界観も見えてくる
スクウェア・エニックスのブースに興味があり、初めて東京ゲームショウに来ました。普段はゲームに関する情報はインターネットで検索しているのですが、ネットの情報はちょっと淡白で分からないことも多いです。こうして直に音や視覚で体感できるとコンセプトや世界観も見えてくるから楽しいですね。しかし…こんなに迫力があるとは思っていませんでした(笑)。