1129の企業・団体が出展。世界最大級の旅の祭典
海外旅行、訪日旅行及び国内旅行の振興のために観光業のみならず様々な産業関係者が集結し、その魅力を発信する「ツーリズムEXPOジャパン」が2014年9月25日~28日の4日間、東京ビッグサイトで行われました。
昨年まで日観振が主催の国内観光が中心の博覧会「旅フェア日本」と、JATAが主催する海外旅行の中心の「JATA旅博」が統合し、「新しい旅が始まる。」とキャッチフレーズと会場も新たに今回の開催へと至りました。
当イベントへの出展団体数は全国47都道府県と151ヶ国・地域から1129団体、初日を除く総来場者数は157,589名にものぼります。全国の旅行業者・自治体・運輸機関等との商談スペースも用意されたビジネスマッチング展となっています。


各国の政府観光局や業界関係者による特別セミナーを開催


どの展示会を訪れる人にとっても未知なる企業との邂逅を期待されますが、業界関係者によるセミナーも欠かせないでしょう。今回、東5ホールではTeam EUROPEに協賛する13の政府観光局やツアーオペレーター、輸送機関等による旅行会社向けのオススメ情報や最新情報などに特化したヨーロッパの地域別セミナーも開催されています。
時間帯によって中欧・バルカン半島諸国、西欧諸国、西・南欧諸国、欧州鉄道会社・クルーズ会社と4グループに分かれての実施。本来セミナーは予約制でしたが、当日の参加希望者の数に急遽座席数を拡張、それでもなお立ち見が出るほどの盛況となりました。
また、その他のホールやセミナールーム等でも各種セミナーが行われ、国内外問わず最新情報に多くの参加者が詰めかけ、当日を待たず満席となるセミナーが続出しました。
全世界のグルメを食べつくす!ワールドフードコート~世界一周グルメ~
旅行の楽しみの要素として食事の存在はやはり大きいでしょう。ツーリズムEXPOジャパンでは、東1ホールにおいて「ジャパンフードコート」、東3ホールにおいて「全国ご当地どんぶり選手権 in ツーリズムEXPOジャパン」、東4ホールにおいて「ワールドフードコート」を開催。日本だけでなく世界各国の料理を堪能できるスペースとなりました。
ワールドフードコートでは数量限定で「フォワグラ丼弁当」など各ブースで趣向を凝らしたメニューが提供されており、来場者は思わず舌鼓を打つこととなりました。


出展者インタビュー
豊富な経験のナクアに任せてホテル運営!– 株式会社ナクア ホテル&リゾーツ マネジメント 様 –


全国で11箇所のファミリー向けホテルの運営受託をしている株式会社ナクアホテル&リゾーツマネジメント。オーナーの方々よりホテルを預かって運営を請負う形となっています。
また、ホテルだけでなくレストラン事業や送迎事業も手掛けており、バス旅行パックのように総合的にご案内をできるところが強み。赤ちゃんからお年寄りまで3世代に思い出を作れる場を作っていくことを目標としているそう。サービスクオリティが高く、ナクアに任せると売上げ向上することから「ナクアマジック」と呼ばれるほど。
受託運営という形をとっている以上、自社の名前が出にくいため今回もブランディングを目的とした出展となりました。「JATA博の時から今回で3度目の出展になります。まだまだ一般の方々にも知っていただきたいので新規のお客様をターゲットに頑張っていきたいです」と、意気込みを見せてくれました。
世界初、世界最大の旅客機を。A380– エアバス・ジャパン株式会社 様 –


民間機や貨物機を設計・製造しているエアバスが、この度はツーリズムEXPOジャパンに初出展です。
今回展示したA380は世界で初めての総2階建ての大型飛行機(2014年9月現在)なので従来の機体よりも床面積が約40%も広く、一般的な飛行機2機で並んで飛んでいるようなもの。つまり便数を増やすことなく空港の混雑緩和に貢献が可能となるのです。エコノミークラスにもバーカウンターを用意したり、ファーストクラスでは個室やシャワーを用意したりするなどこれまでの飛行機とは全く違う特徴を持っており、どの座席でも快適な空の旅を約束しています。
「今まではJAPAN AEROSPACEといった航空関係者向けの展示会には出展していましたが、今回は広く一般のユーザにリーチするために実際に見てもらおう、と出展に至りました。今のところかなり好感触です」と確かな手応えを交えて語ってくれました。
日本の原風景を守るために 山形県飯豊町– 農林水産省 農村振興局 都市農村交流課 様 –


国の事業の一環として都市と農村の交流を活発化させようと、日本の農山村の素晴らしい資源を外国人の方を中心にPRしていくプロジェクトとして出展。始まりから20年にもなるこのグリーンツーリズム。早い段階から化発に取り組んでこられた複数の地域に農林水産省が声をかけ、JTB社の協力を得て今回の出展に至ったそうです。
飯豊町は「日本でもっとも美しい村連合」に加盟しており、失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観や文化を守りつつ、最も美しい村としての自立を目指す運動を行なっています。名産の「米沢牛」や「つや姫」や「はえぬき」など地元米を生み出す田園風景は日本一を自負するほど。また、ここでしかできないアクティビティや食事も豊富に用意しており、日帰りから長期滞在まで期間を問わず来訪者を待ち受けている様子を伺うことができました。
feel NIPPON 地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト! – 日本商工会議所 様 –


全国の地域活性化、中小企業の支援を行なっている日本商工会議所は、旅フェアの出展に続き、今回が3回目の出展。日本全国の商工会議所が地域活性化に取り組んでいる中で、観光に力を入れ、商品開発を進めているということを多くの方に知ってもらおうと、皆さん活発にお話してくれました。一般に知られているようなありきたりな観光商品ではなく、地元の人にとって当たり前となっているものを活かした観光商品を売りにしたPRが印象的です。
今回出展したのは小樽、弘前、久慈、糸魚川、下諏訪、塩尻、小浜、大阪、そして北九州の9都市の商工会議所。商工会議所の何よりの強みは事業所と直接繋がっていることにあります。企画を立てる際に話が直接通りやすく、スムーズに進みやすいのです。「商工会議所がコーディネーターとなって、市や観光協会、事業者などと協力して、地域全体で取り組んでいるところがたくさんあります」と語ってくれました。
来場者インタビュー

H.O さん
旅行業界の貴重な情報収集の場になっています。
普段は「団タメ!」という旅行会社専門の飲食予約ができるWEBサービス事業を行なっていて、今回は新規開拓と情報収集がメインで来ました。あとは既存のお客様へのご挨拶もありますね。来場者としては毎年来ていて、出展者としても別のものも含め2、3回出たことはありますけど、情報収集の場としてはやはりこういったイベントはすごく役に立つものがありますね。今回まわっていて、外国人の方の嗜好が掴めたのはかなりの収穫でした。