ITpro EXPO 2014とは
情報通信技術(ICT)の総合展ITpro EXPO
情報通信技術(ICT)の総合展であるITpro EXPO。2014年度は10月15日から17日までの3日間に分けて開催。2008年から日系BP社が主催し、8回目となる今回はビッグデータ、クラウド、IoT、ウェアラブル端末の4つに焦点をあてられ下記の領域の対象となる製品が並び来場者数は6万人を超えました。
- クラウドコンピューティング
- セキュリティ
- 通信/サービス
- サーバー/クライアント/端末/ストレージ
- サービス
- 業務アプリケーション
- 設計/開発
- OS/DB/ミドルウェア
- 運用管理
- ネットワーク/コミュニケーション


同時併催の六つの専門展
今回はITpro2014と同時にICTに関連した技術を持つ企業を多く集め、シナジー効果を高めるべく六つの専門展も併催。
Cloud Days Tokyo2014
ITインフラの業務用アプリとしてもすっかりお馴染みとなったクラウドコンピューティング。クラウド上であらゆる情報を管理、利用する事が出来るこの技術を活かした様々な製品を集めた専門展です。
ビッグデータ EXPO2014
ビッグデータという膨大な情報をどの様に扱うべきか悩んでいる企業は多く、いかに分析・活用してビジネスに繋げるかが鍵となります。本展ではビッグデータを駆使した最新の技術・サービスを展示しています。
スマートフォン&タブレット2014
スマートフォン向けの製品・サービスを優先して開発する「スマートフォン・ファースト」という概念が誕生。モバイル端末への注目度、依存度が年々高まっている中、注目される企業をピックアップ。
Security2014
セキュリティ脅威に対応する為の様々なソリューションを紹介した専門展。業種問わずサイバー攻撃の被害は増加。経営課題にまで発展している問題に対しての様々な答えがここに集結。
モバイル&ソーシャル EXPO 2014
モバイルとソーシャルメディアに焦点をあて最先端機器と情報を集め、来場者が実際に体験出来る専門展。企業と顧客の距離を縮めるべくモバイル・ソーシャルメディアを利用した製品を展示。
IoT Japan 2014
IT関連機器以外の様々なモノをインターネットにする技術で近年話題のIoTについて深く掘り下げた専門展。なかでも機械間通信やクラウド、ビッグデータなどで採用されているIoTの最新事情を紹介。
「ITPro EXPO Award 2014」
ITPro EXPO 2014では、より優れた製品・サービスであると支持され、来場者にインパクトを与えた出展社を表彰。賞状は大賞・優秀賞・特別賞など。今年表彰されたのは下記の出展企業です。
大賞
- インテル株式会社「Intel Edison Development Platform」
優秀賞
- デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社「WebARGUS(ウェブアルゴス)」
- ビーコア株式会社「colorbit」
- 株式会社ボードウォーク「Covi Sento 3D 統合ソリューション・システム」
- 株式会社Preferred Network「ディープラーニングを応用した映像解析ソリューション」
- 株式会社NTTデータ「マルチクラウド・オーケストレーションツール Hinemos」
- 株式会社ACCESS「Linkit」
特別賞
- 株式会社リンク「ベアメタル型アプリプラットフォーム」
ITmedia エンタープライズ賞
- グレープシティ株式会社「Forguncy(フォーガンシー)」
ZDNet Japan賞
- サイボウズ株式会社「kintone(kintone API)」
出展社インタビュー
タブレットを駆使して直行直帰 do tools– 日本デジタルオフィス株式会社 –


コーヒーを飲みながらリラックスした雰囲気の中で説明を聞いてもらいたいという理由で「カフェ」をテーマにブースを出展していたのは日本デジタルオフィス。
同社がプレゼンするのは「do tools」という製品。社内から持ちだした情報を見るだけでなくレポートの作成、分析、更には掲示板での情報共有等、ビジネスシーンにおける重要なタスクを全てタブレット一台で完結させる為に生まれたソフトウェアです。外出先での業務効率化により直行直帰も夢ではありません!今まで社内データやインターネットを見るしかタブレットの用途がなかったビジネスマンは注目です。「ビジネスにおけるタブレットの可能性を追求した結果、出来たのがdo toolsです」濵田代表はそう自信を持って語っていました。
“持ち運びが出来るレジ”インターネット接続でどこでもショップに– ハンズラボ株式会社 –


タブレットに入れて使えるソフトウェア型のPOSシステムを出展していました。インターネットが使える環境であればどこでもカンタンに導入ができ、持ち運びも自由で催事場、フリーマーケット等、様々なシーンでの利用が可能。また、誰でも使用出来るようにUIはシンプルかつわかりやすい設計を目指しています。東急ハンズ実店舗にも採用されたこのシステムを開発した同社は元々東急ハンズの情報システム部門が独立して誕生。
「社員は売り場出身が多く、現場からの要望をダイレクトに製品に反映させています。」と、担当者は話す。現状は特注のみでパッケージ販売は行っていないとのことですが、パッケージ化され導入が進んでいけば小売シーンは大きく進化していく事でしょう。
テストサービスの業界水準を考案– 日本ナレッジ株式会社 –


システム開発におけるテスト作業の代行サービスを提供する日本ナレッジ株式会社。通常のシステム検証はもちろんのことカーナビの様なハード一体型ソフトウェアや在庫管理システムといった専門知識を要するジャンルにも対応しています。最近ではスマートフォンソフトの実機検証サービスも行い、正確なテストを行う為あらゆるデバイスを自社で所持。パッケージソフトウェア品質認証制度という業界資格の評価機関としても積極的に活動しています。
「正確なテストを行う為の資格です。」そう語る担当者の資格レベルは4、同社教育事業の講師も務めているそうです。上位資格を持つ社員が試験内容を作成して授業を行う教育側にまわり、優秀なテストサービスエンジニアの育成に励みながら高品質なテストサービスを提供し続けている会社です。
ビッグデータから機械学習– 株式会社Preferred Infrastructure –


NTTソフトウェア社と協同で出展していたPreferred Infrastructure社。同社の目玉製品は、検索性能と学習機能を持ちビッグデータから的確な情報を検出して使う毎に精度が高まっていくSedue for Bigdataというソフトウェア。お試しサービスから導入が可能で手軽にその性能を試す事が出来ます。同社は検索エンジンの研究開発を目的にスタートし、これまでに総合検索プラットォームとJubatusという学習機能を備えた大規模データプラットフォームを開発。それらの良い点を掛けあわせて作られたのがSedue for Bigdataです。
「機械学習に興味を持っている企業に良いプランを提供をしたい」担当者はそう話す。ビッグデータをビジネスに活かしたいという企業は、まずお試しサービスから導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ブルーオーシャンを切り開く新世代の技術colorbit– ビーコア株式会社 –


Colorbitという同社が独自に開発した自動認識コードが今回の主力製品です。「パルテナの鏡」というニンテンドー3DS用のカードゲームにも実装され話題に。認識コードが記載された専用のカードを3DSで読み込む事によりカードからキャラクターが具現化するという仕様。さらに、そこから派生したカラービットラックシステムは、スマートフォンで簡単に在庫が管理できるシステムで、東京都トライアル発注認定制度の認定商品です。
「多分ブルーオーシャンだと思います(笑)」そう余裕の表情で語る水野氏からは自社の技術に対して絶対の自信を感じました。Colorbitは今年1月にドイツの展示会にも出展。次はアメリカに進出しようとしているそうです。日本初の技術で世界が変わっていくのもそう遠くないでしょう。