nano tech2015とは
過去最多28カ国・地域の「ナノテクノロジー」企業・団体が集結!
28カ国・地域より484企業・団体が出展し、新時代の産業に貢献する技術・製品を披露したnano tech 2015。本展示会は、ライフサイエンスからIT・エレクトロニクス、インフラ・エネルギー、オートモーティブ、ウェアラブルまで、あらゆるマーケットのビジネス革新をもたらしてきた基盤技術「ナノテクノロジー」のグローバルイベントです。2015年は、「3Dプリンター」「新電力」といった有望市場にフォーカスした専門展を立ち上げ、15本の展示会を同時開催。全体規模は30カ国・地域、1235社になりました。
また、会場内に埋もれている潜在的ニーズ・シーズを会期前から検索できる「ビジネスマッチングシステム」によって、アポイントも続々と成立していました。共同開発パートナーの発見から製品・技術の提案まで、あらゆるシーンでのビジネスマッチングを創出。
さらに会場にはnano techのほかに関連業種の展示会が多数併催され、シナジーを高め合っていました。


併催展示会
- ASTEC2015
- SURTECH2015
- 3D Printing 2015
- InterAqua 2015
- enex 2015
- Smart Energy Japan 2015
- 新機能性材料展 2015
- 3次元表面加飾技術展 2015
- 施策・受託加工展 2015
- Convertch Japan 2015
- Printable Electronics 2015
- フィルム産業展 2015
- 先進印刷技術展 2015
nano tech大賞2015をはじめ各賞の表彰式を実施


会場内では、斬新かつ先駆的な技術・製品を出展している企業・団体に対して表彰式が行われました。
nano tech大賞2015では、産業促進に貢献している企業・団体・大学等を賞するとともに、ナノテクノロジーのシーズとニーズを明確にし、一層の技術向上を図ることを目的に、受賞者には賞状・記念楯が贈られます。
その他にも、省エネ大賞、新エネ大賞、優秀省エネルギー機器表彰、プリンタブルエレクトロニクス大賞など、分野ごとに最も優れた企業・製品が選出され、奨励および顕彰を受けていました。受賞者たちのプレゼンテーションを聴くことで、来場者も最先端のテクノロジーに関する情報共有が可能に。表彰式以外でも、メインシアターを中心に、カンファレンス・セミナー・ワークショップなど様々な形にてプレゼンテーションが行われました。
NEDOも「未来の暮らしを彩る材料」をテーマに出展

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)も「未来の暮らしを彩る材料」をテーマに出展。
NEDOの材料・ナノテクノロジー分野について、「バイオマスプラスチック」「ナノカーボン」「プリンテッドエレクトロニクス」をみどころ展示とし、草や木材チップといった非可食性バイオマス原料からプラスチックをつくる方法、ナノ炭素材料についての研究・開発成果、完全印刷工程で印刷した有機TFT(Organic Thin Film Transistor:有機薄膜トランジスタ)やその特性、さらに応用製品として、電子ペーパー(棚札、カラーリング技術)、圧力センサーの展示など、プロジェクトの最新成果や今後のNEDOの方針について発表。今までNEDOにて実施したプロジェクトの成果についても、「材料・部材」「レアメタル」「デバイス」の3分野にて、サンプル提供の形で紹介しました。
出展社インタビュー
地球環境を守るために不可欠な素材・活性炭– フタムラ化学株式会社 –


食品や日用品などの包装フィルム、植物由来のセロハン、活性炭などの製造販売を手掛ける食品包装用フィルムメーカー・フタムラ化学株式会社。なかでも、本ブースではまだ耳慣れない「活性炭」の普及を目的に出展していました。
活性炭は、食品・医薬・各種工業薬品の脱色精製、溶剤回収・排水処理・悪臭除去等々幅広い分野で活用される、環境保護に必須の素材。フタムラ化学株式会社では、活性炭だけでなく、各種活性炭を加工した活性炭フィルターまで製造。お客様のニーズに合わせた状態で提供しています。
「お客様が困っている事柄に対して、タイムリーに対応するのが営業の仕事」。食品、空気清浄機、浄水器など身近なところで使われている活性炭は環境に優しい素材としてますます注目を浴びそうです。
世界でも珍しい物理的表面処理技術・ウェットブラスト専門の装置開発メーカー– マコー株式会社 –


ウェットブラスト技術をキーテクノロジーとした表面処理装置の企画・設計・製造・販売をしているマコー株式会社。ウェットブラストとは、圧縮エアを使って水と研磨剤の混合液を高速で噴射する物理的表面処理技術。自動車部品、工具、航空機部品などの製造に欠かせない技術です。なかでも、注目を浴びたのが、MWP(マイクロウェットピーニング)処理装置。MWP処理とは、航空機タービンブレードやギヤの耐久性を向上するもので、独自開発した幅広ガンを使用することで処理面全域を均一に処理できるのが特長です。
「ウェットブラストは数μm(マイクロメートル)といった小さな研磨剤も使用できるため、微細な加工にも適しています」。今後、さらに活用範囲が広がるであろうウェットブラスト。その進化を見逃すことはできません!
エネルギーの見える化でムダ・ムラを大幅カット– 株式会社イトーキ –


株式会社イトーキの主力商品といえば、デスクや事務・会議チェアなどオフィス関連家具。そんな株式会社イトーキが、エネルギー管理システム「Worksense」の提供を始めました。Worksenseでは、電気、ガス、水道など様々なエネルギーの「今」を見える化。パソコンやスマートフォンから場所や時間ごとの利用状況を確認し、節電の働きかけやピークカットをすることで、エネルギーやコストのムダ・ムラを大きく削減します。導入費用も安価なため、工場群や庁舎群、複数ビルなど大規模な建物にもおススメです。
「展示会はビジネスに直結する引合が多いため、来年も出展したいですね」と話す担当者。本展示会でも多くのお客様が興味を示したWorksense。このシステムの普及で、誰もが手軽に節電できれば、コスト削減や環境への貢献もできて、まさに「言うことなし!」ですね。
世界初のナノファイバー大量生産技術、ついにお披露目– 株式会社ゼタ –


2006年からNEDOで始まったナノファイバーの大量生産技術の開発プロジェクト。その中で、安価なナノファイバーの量産に成功したのが、株式会社ゼタです。
ナノファイバーとは、繊維の太さがナノ(ナノは10億分の1)メートル単位の超極細ポリエステル。微粒子すらも通しにくい構造を利用して、マスク、フィルター、断熱材、吸音材などに使われています。今回の実機デモでも、世界各国の製造装置メーカー、ナノファイバー製品開発メーカーなどが、その技術を一目見ようとブースに集結しました。
「世界にこの技術を発信して、一緒にマシンを作ったり、製品を開発したりするパートナーを探したい!」と意気込む担当者。安全性が担保され、これから更なる飛躍が見込まれるナノファイバー市場。新市場の成長に乞うご期待です!
日出ずる国より生まれた、安心と信頼の国産3Dプリンター– 合同会社ニンジャボット –


「海外進出したい!」という思いから名づけられた“ニンジャボット”。開発者自らがニンジャボットを利用して部品を作ることで、その機能性を改善し、究極のユーザー目線を実現しています。
ニンジャボットは、比較的大きな物のプリントもでき、純正品以外のフィラメントにも柔軟に対応。また添付のソフトウェアも、3Dプリンター初心者でも直感的に操作できるよう、最低限の項目だけを表示させました。
「特殊な樹脂もプリントできますか?」「このような用途に対応できますか?」などカスタマイズのご相談も随時受付中。法人ユーザーから個人のデザイナーまで、誰もがストレスなく扱える安心と信頼の日の丸3Dプリンター誕生です。